篠木先生のプロフィール 獣医師国家資格取得後、沖縄、東京で動物病院勤務を経て、現在は主に犬、猫の麻酔なしの歯石取りを行っている。ブログ「犬猫の歯石取り」

旅先での「デンタルケア」

外出先にハブラシを持っていくのを忘れてしまうことありますよね。

そんな時はホテルの使い捨てのハブラシを使って歯磨きをすると良いです。

基本的に小型犬でも人間の大人用のハブラシに水をたっぷりつけて磨くと良いのですが、ホテルのハブラシは柔らかさも大きさも全体的にちょうど良いので、それを使って旅先でもお口を綺麗に磨いてあげてください。ホテルのハブラシを予備の為に少し多めにもらっておくのもいいかもしれません。

また、旅先では普段と違うものなどを口にしたりもらったりすることもあると思いますが、こまめにお水を飲ませることで口をゆすぐ代わりになりますので何か食べた後にはこまめにお水を飲ませるように心がけておくと良いです。

あまりお水を飲まない子はスポイトなどでお口の横からお水を飲ませるようにすると良いです。

また、お人形やロープなどで遊ぶと、コットンで歯を拭くのと同じような効果が期待できますのでお気に入りのお人形なども持っていくと良いでしょう。


イベントのお知らせ
2013年2月19日(火)に「ワンちゃん撮影会&歯石取り」を行います。
詳細はこちらをご参照ください。

この撮影会のご予約は直接主催者までお問い合わせください☆

歯石のつきやすい食事、つきにくい食事

一般的にドライフードは歯石がつきにくく、ウェットフードはつきやすいと言われていますが、私はあまり差はないと考えています。

歯石の付きやすさというのは、固体差があります。

人間でも毎日磨いていても歯石が付いてしまいますが、わんちゃんももちろん毎日磨かなければ歯石が付いてしまいます。
わんちゃんの場合は食後に水をよく飲む子や、普段からよく水を飲んでいる子は唾液もサラサラしていて、歯石が付きにくい傾向にあります。

逆に水をほとんど飲まない子の場合は、唾液がねっとりしていて、歯磨きをしていてもハブラシに唾液がねっとりとくっついてくる子が多く、そのような唾液の子は何を食べても歯石が付きやすくなっています。
ドライでもウェットでも手作りご飯でも、食後によく水を飲み、口の中の食べ物のカスをよく流すことにより、歯石が付きにくくなります。

私は今までにたくさんのわんちゃん達の歯石を取り、口の中を触ってきましたが、歯石が付きにくい子や、少ない子達の共通点は食べ物ではなく、唾液の質です。
唾液がサラサラしている子は何を食べても歯石が付きにくいです。
人間もあまり水分を摂取しない方は唾液の分泌も少なく、パンなどを食べたときにいつまでも呑み込めなかったりすると思いますが、わんちゃんでも同じです。

お家でどうしても歯磨きが出来ない場合には、食後にお水を飲ませるように心がけると、それだけでもだいぶ違いますので、是非食後にお水を飲ませる習慣を身に着けるといいと思います。

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